株式会社ユーザーローカル(東京都港区、代表取締役社長:伊藤 将雄)は、京都府(京都市上京区)に、簡単かつ安全にChatGPTなど複数の生成AIを活用できる法人向けプラットフォーム「ユーザーローカル ChatAI」を提供開始したことを発表します(写真1)。
ユーザーローカル ChatAIの導入によって、初心者でも使いやすい形で京都府庁内全職員約8,000名が生成AIを活用することができるようになりました。具体的には、ドキュメント機能(RAG、Retrieval-Augmented Generation)によって、会計事務や文書事務など庁内資料の検索業務をAI化しました(写真1)。これまでは過去の膨大な資料を探す手間があったところを、ChatAIに資料のPDFをそのまま入れるだけで高い精度の回答と回答生成時に参照した資料が同一画面で出力されるようになり、調査時間を大幅に短縮しました。
■京都府 担当者のコメント
1995年をピークに日本の生産年齢人口が減少の一途をたどっており、2065年にはピーク時の約半分になると見込まれます。人口の減少により、高齢者の孤独死といった問題や気候変動による猛暑・豪雨災害など地域課題は複雑化しており、それに伴って行政に対するニーズは多様化する一方で、これまでもRPAや生成AIの活用を進めていました。庁内の膨大な資料を参照してAI回答するRAG機能を備えた生成AIツールが必要となり、ユーザーローカル社のChatAIを導入しました。
写真1 庁内資料をChatAIのRAG機能に読み込ませて瞬時に調査や要約が可能に
■「ユーザーローカル ChatAI」 について
URL : https://chat-ai.userlocal.jp/
「ユーザーローカル ChatAI」 は、生成AIを企業内で安全に利用でき、社内ファイルなどの自社データに対してもチャット形式で回答することができる生成AIプラットフォームです。
ChatGPTなどの生成AIが急速に普及する中で、各企業においても、業務でChatGPTなどの生成AIを活用することで、既存の業務の効率化や品質を向上できるような事例が続々と出てきております。一方で、企業内で生成AIを利用する場合には、社員が利用したデータがAIの学習に利用されてしまうセキュリティ面の問題や、一般的な情報に加え、企業独自のデータと連携することで、より個社に合った回答を生成させたいなどの課題がありました。
そこで、本サービスでは、社員が利用したデータがAIの学習には利用されない安全な環境で生成AIを利用でき、また社内ファイルをアップロードすることで、自社データと生成AIを連携してより実務的な利用を可能にしております。
■株式会社ユーザーローカルについて
株式会社ユーザーローカル(東証プライム、証券コード:3984)は「ビッグデータ×人工知能で世界を進化させる」というビジョンのもと、数多くの企業や官公庁の業務効率化やマーケティング支援を行う技術ベンチャー企業です。
・社名:株式会社ユーザーローカル
・所在地:東京都港区芝浦3-1-21
・代表者:代表取締役社長 伊藤 将雄
■京都府庁について
京都府庁は、歴史と文化が息づく京都の中心で、府民の暮らしを支える行政機関です。「一人ひとりの夢や希望が全ての地域で実現できる京都府」を目指し、子育て環境日本一の実現や地域活性化、環境保全など幅広い施策を推進。伝統と革新を融合し、持続可能な社会の実現に挑戦する組織です。
・所在地 : 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町