株式会社ユーザーローカル

プレスリリース

ユーザーローカル、各政党のソーシャルメディア活用度調査を発表。ネット選挙解禁で政党のLINE利用が活発化

 2013年7月18日、ビッグデータ分析のベンチャー企業である株式会社ユーザーローカル(東京都目黒区、代表取締役社長:伊藤将雄)は、ソーシャルメディア分析ツール「Social Insight(ソーシャルインサイト)」( http://social.userlocal.jp/ )を利用し、参院選に向けた各政党のソーシャルメディア利用状況を調査しましたので発表します。「政党のLINE活用が広がっていること」、「政党によって軸とするSNSに違いがあること」、「昨年の衆院選に比べ、ネット利用者の関心が激減していること」が分かりました。

 具体的な調査は以下の4項目です。

【調査項目】
1. 各党の公式SNSアカウントの活用状況に関する調査
2. 政党ごとのFacebookファン層(年齢性別)分析
3. 各党Facebookページの反響調査
4. 昨年12月の衆院選との注目度の差を、Wikipedia閲覧回数で比較

 それぞれの調査結果については、以下のとおりです。

■1. 各党の公式SNSアカウントの活用状況に関する調査
 まず、各政党のSNSアカウントがどの程度ファンを獲得しているか(Twitter「フォロワー」数、Facebookページ「いいね!」数、LINE「友だち」数)を調査しました(写真1)。



 グラフから、自民、公明、みんなの党がSNSでファンを多く獲得していることがわかります。SNSのうちでは、LINEがもっとも多いファンを獲得しています。
 個別の特徴としては、みんなの党はTwitterのファン比率が高く、Twitterユーザーとの親和性が高いことがうかがえます(写真2)。自民はFacebookページでの割合が高い結果となりました。公明党は全政党中もっともLINEの友だち(ファン)を多く獲得していることがわかります。



■2. 政党ごとのFacebookファン層分析
 各政党のFacebookページに対し、いいね!している(ファンになっている)人の属性を調査したところ、年代別では民主党、日本維新の会のファンが若く、共産党、みどりの風は年配のファンが多いという結果が出ました(写真3)。女性の比率は公明党がもっとも高いことが判明しました(写真4)。




■3. 各党Facebookページの反響調査
 Faccebookでの投稿に対して、ファンの反響がどれくらい多いか、いわゆるエンゲージメントが高いかどうか「(いいね!数+コメント数+シェア数) ÷ ファン数」を調査したところ、公明党、生活の党の値が大きく、ファンのロイヤルティが高いことがうかがえます(写真5)。



 つぎに、いいね!、コメント、シェアの比率を見てみると、どの党も、いいね!の割合が高いことがわかります。個別の特徴としては、民主党は他の党に比べ「コメント」がつくケースが非常に高く、民主党からの投稿を読んだFacebookユーザーが議論しているケースが多いことがデータからわかりました。
 公明党、生活の党、みどりの風は「シェア」機能の比率が高く、つまり、政党からの意見をFacebook上の友人に共有したがっている人が多いことがわかりました(写真6)。



■4. 昨年12月の衆院選との注目度の差をWikipedia閲覧回数で比較
 Wikipediaで政党について調べられた閲覧回数を、2012年12月の第46回衆議院議員選挙と今回の参院選で比較してみました(写真7)。これにより、前回の選挙と比較して今回の選挙での各政党の注目度はどうか、を調べています。左側が昨年の衆院選、右側が今回の参院選です。



 衆院選と参院選という差も影響していると思われるものの、前回の衆院選と比べ、今回の参院選は全体的に政党についてWikipediaで調べている件数が大幅に減少しており、ネット利用者が今回の選挙に興味を持っていないことがわかります。とくに、昨年注目された日本維新の会の参照回数が今回大幅に減少していることがわかりました。


 インターネットでも選挙運動ができるようになったことにより、ネット上にさまざまな反響が表れるようになりました。今後、ソーシャルデータと、実際の選挙結果のデータが蓄積されていくことで、将来より高精度な選挙分析や予測が可能になっていくと思われます。

-----------------------------------------------
■ユーザーローカル 企業情報
-----------------------------------------------
 株式会社ユーザーローカルは、早稲田大学の研究をもとに生まれたビッグデータ分析に特化したベンチャー企業です。アクセス解析ツールUser Insight( http://ui.userlocal.jp/ )のほか、ソーシャルメディア解析ツール( http://social.userlocal.jp/ )などを提供しています。

・社名  株式会社ユーザーローカル
・所在地 東京都目黒区目黒1-4-16
・代表者 代表取締役社長 伊藤将雄
・問い合わせURL http://www.userlocal.jp/contact/